ベロアルド・ド・ヴェルヴィル『出世の道』(1610。執筆は1590頃)はとても奇妙な本だ。どのくらい奇妙かというと、そのとぼけぶりは手前の蔵書中ではヨハネ・パウリ『冗談とまじめ』を凌いで堂々首位の栄冠を勝ち取るほどで、けれど面白いかどうかというと微…
逃げてもいいんだよ、弱音を吐いてもいいんだよ(でもその責任はとらないよ) カッコ内は幻聴ですが、「逃げてもいいんだよ」「弱音を吐いてもいいんだよ」みたいなことは毎日のように耳にする。けれども、ちょっと紋切型っぽくもある。そこで検討を加えてみ…
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