哲学というのは決して「みんながそう言っているから正しい」というものではなく、むしろその正反対のものであるはずなのだが、それでも流派のまったく違う哲学的著述のなかに奇妙な一致や類似を見出すことは、たいへん刺激的なことである。ましてやそれが、…
小田晋『精神鑑定ケースブック』のなかに、他のインパクトのある事例に混ざって、ほんの数行だけ素っ気なく触れられている事例がある。 一見他愛ない話なのでさっさと書いてしまうが、小田が精神鑑定をしたその被告人は、詐欺の再犯であった。彼は水道工事請…
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