やすだ 😺びょうたろうのブログ(仮)

安田鋲太郎(ツイッターアカウント@visco110)のブログです。ブログ名考案中。

人間関係

コミュニケーションの「二つの成功モデル」

生活や業務のための最小限の「連絡」は別とし、およそ人間関係と呼びうるものは、友人も、恋人も、すべてコミュニケーションに始まりコミュニケーションに終わることを考えると、その巧拙が人生の浮沈に与える影響には甚大なものがあると言える。会話上手に…

イヌイットのラップバトル/モラルを担保するもの

聞くところによれば、イヌイットは揉め事があったとき、歌によって決着をつける習慣がつい最近まであったらしい。 人類学者であり言語学者でもあるピーター・ファーブの伝えるところによると、イヌイットの間で紛争が起こったさい、彼らは歌に乗せて交互に相…

「名誉文化」と「金持ち文化」

大学講師でありながらMMAのリングに上がったという異色の経歴を持つジョナサン・ゴットシャルは、著書『人はなぜ格闘に魅せられるのか』のなかで、およそ二百年前の決闘と、現代の刑務所のあいだには「名誉」をめぐる同質の文化がある、と論じている。 我々…

「中期的コンパ」について

孤独に人生をやっていると、ときどき、トンネルを抜けるように、雲間が晴れたように、突然なんだか素晴らしい(と思える)仲間たちに囲まれる時がある。一度に五人も十人も、男女入り乱れ、愉快かつ個性的かつ善良な仲間達が、なにかしらの場所に集い、自分…

「血の窓」、あるいは人の行き違いについて

明治十四、五年の頃、河内の生駒山の麓の住道(すみのどう)村に、辰造とお留という若くて仲睦まじい夫婦がいた。ところが夫の辰造は眼を患い、仕事に就けなくなってしまった。 生活は貧窮し、やむなくお留は奉公に出る決心をした。こうして二人はしばらくの…

「友達」なんていない。

二十代のころ、僕はひじょうに友達が少なく、またそのことをずっと気にしていた。友達の数を指折り数える。親指は高校時代からの親友だ。よかった、まったく友達がいないわけじゃない。 しかし、人差し指、中指と折ってゆくうちに怪しくなってくる。中指か…

オープンすぎるSNSからの撤退

人々が、オープンすぎるSNSから撤退している。 この傾向はかなり以前(おそらくはゼロ年代後半)から断続的に観測されてきたもので、わかっている人にはなにを今さらな話だが、SNSの大海で気の合う、価値観が共有できる人を見つけ、そうした人たちをブログや…

人間関係が上手くいく4つのルール

その筋ではよく知られている話ではあるが、政治学者のロバート・アクセルロッドによる「囚人のジレンマ」を使ったアルゴリズムの大会がかつて開催されていた(「囚人のジレンマ」についてわからない人はググって下さい)。その第一回は1980年に開かれ、14の…

友達のつくりかた

友達が欲しい、出会いはあるけれど友達にまで発展しない、友達になったとしても続かない、孤独だ、というのは普遍的な悩みだと思います。そこで、どうすれば少しでも友達が出来やすくなるのか、より強固で持続的な友情を育めるのか、ということを今回は書き…

「あいまい力」について(『出世の道』を題材に)

ベロアルド・ド・ヴェルヴィル『出世の道』(1610。執筆は1590頃)はとても奇妙な本だ。どのくらい奇妙かというと、そのとぼけぶりは手前の蔵書中ではヨハネ・パウリ『冗談とまじめ』を凌いで堂々首位の栄冠を勝ち取るほどで、けれど面白いかどうかというと微…

「人間関係のリセマラ社会」について

【リセマラ】 リセットマラソンの略語。スマホゲームにおいてインストールとアンインストールを繰り返す行為のこと。 ほとんどのスマホゲームは、最初のチュートリアルを終了すると何回かレアガチャを回すことができる。そこで高レアリティの強キャラを当て…

殺人現場の食卓/反動形成について

たとえばサスペンス番組で、夫が帰宅したときテーブルにご馳走が並べられていて、夫が上着を脱ぎながら「お、今夜は豪勢だな。なにかあった?」と妻に尋ねたならば、視聴者はかすかに不吉な予感がするだろう。さらに妻が「たまにはこういうのもいいでしょ」…

ネコ訴訟から「人はなぜ相手を悪魔化するのか」を考える

九十年代初頭、統一まもないドイツにおいてある裁判が行われた。訴えたのは名もない新婚夫婦。告訴内容は「自宅の前庭を隣家のネコがトイレ代わりに使っている」というものだった。 だが係争の過程で、問題のネコは原告の前庭で排泄したことが全くないことが…

言葉の暴力について

侮辱、中傷、罵詈雑言は怖ろしい。それはもちろん、言われた側も恐ろしいのだが、言った側にとっても充分に恐ろしい行為である。相手の報復感情を刺激すること、また第三者の目を引くことによって、攻撃した側が攻撃される側にまわる可能性は常にある。だが…